【最新治療】大型未破裂脳動脈瘤に対する血管内治療

脳動脈瘤に対する代表的な治療には、開頭によるクリッピング術やカテーテルによるコイル塞栓術があります。

しかしながら、大型な脳動脈瘤、あるいは物が二重に見える（複

視）症状で発症する海綿静脈洞内の脳動脈瘤はクリッピング術が

困難であったり、コイル塞栓でも症状が改善しない、治癒に至ら

ないことがあります。

近年、この大型な脳動脈瘤に対する画期的な治療法としてフローダイバーターが注目されています。

上記の画像のような非常に網目の細かい金属の筒を脳動脈瘤の入り口を覆うように血管の中に展開して、瘤内への血液の流入を減らすことで、瘤内を血栓化させて治す方法です。なお、一般的に、直後から完全に血栓化するわけでなく、徐々に血栓化が進みます。

2015年10月から、正式に国内でも治療を行えるようになりましたが、高度のカテーテル治療技術を必要とするため、全国でも限られた施設でしか実施が認められておりません。当院は全国でも数少ない実施可能医療機関の一つとして認められております。