診療部門(診療科) 「治験管理室」 のご案内です。 当科の概要、診療の内容、先生の紹介や実績などをご案内いたします。当科メニューの中からご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページへリンクします。
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タイトル |
〜治験ってなに?〜 |
日付 |
2016-02-15 |
内容 |
〜治験ってなに?〜 新しい「くすり」が患者様の治療に使われるようになるまでには、まず「くすり」の候補となる物質を選び出し、動物を用いた研究や、成分の品質の研究を行います。 しかし、人と動物の体の仕組みが違うため、動物実験のデータをそのまま人に当てはめることは出来ません。そのため、実際に人の病気を治すために役立つかどうかを調べる必要があります。このような、人で効き目と安全性を調べる試験のことを「臨床試験」と言います。その中でも厚生労働省から「くすり」として認めてもらうために行う臨床試験を「治験」といいます。 治験の実施に関しては、厚生労働省の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(旧:薬事法)薬事法」と「医薬品の臨床試験の実施基準(GCP)」など患者様の人権を守る厳しいルールが定められています。治験に参加される方のプライバシーは厳重に守られ、治験を開始する際には治験担当医師や治験コーディネーター(CRC)が治験内容を詳しく説明し、自由な意思に基づいて文書による同意(インフォームドコンセント)が得られてから治験を開始します。治験で得られた貴重な結果は厚生労働省に提出され、厳正な審査のうえ、国に「くすり」として承認されてはじめて新しい「くすり」が患者様に使われるようになります。 現在、市販されている主な「くすり」は全てこの「治験」という段階を経て、病気やけがの治療に役立つようになったものです。
治験のメリット・デメリットは? メリット ・治験中は検査やお薬代等の費用負担が少なくなります。 ・「負担軽減費」という、治験参加のための交通費や拘束時間の負担を緩和するための一定額の費用が患者様へ支払われ、自己負担が軽減される場合があります。 ・同じ病気をもつ患者様の治療に役立つという社会貢献になります。
デメリット ・治験によっては薬の成分を含まない「プラセボ薬」を使う場合もあります。 |