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消化器外科・内視鏡外科・肛門科 / 概要
診療部門(診療科) 「消化器外科・内視鏡外科・肛門科」 のご案内です。 当科の概要、診療の内容、先生の紹介や実績などをご案内いたします。当科メニューの中からご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページへリンクします。
概要

・チーム紹介
当院はがん診療連携拠点病院ですので、悪性疾患を中心にして診療を行っています。手術は臓器別のチーム制を導入しており、上部消化管チームは2名のスタッフ、下部消化管チームは3名のスタッフ、肝胆膵チームは3名のスタッフ、そして外科専攻医2名の体制で患者さんを受け入れております。もちろん良性疾患も積極的に手術をしており、胆石症や急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術、鼠経ヘルニアに対する腹腔鏡下ヘルニア修復術など行っています。(下記の診療実績参照)
スタッフは外科専門医/指導医、消化器外科専門医/指導医、内視鏡外科技術認定医、ロボット手術指導医(プロクター)、肝胆膵外科高度技能指導医、肝胆膵外科高度技能専門医などの資格を有し、チームの中心となって診療に当たっています。
2024年6月から、ロボット支援下手術を下部消化管→上部消化管→肝胆膵の順に導入し、良好な手術成績を得ています。
・上部消化管チーム
当チームは、手術療法は根治性を維持しながら、低侵襲で機能温存することを目標としています。胸腔鏡・腹腔鏡手術よりも精緻な手術が行え、周術期合併症の減少が期待されるロボット支援下手術も導入し、徐々に手術症例を重ねています。手術療法以外にも化学療法、放射線治療、緩和医療など進行度に合わせた治療を提供できる体制を整えています。患者さんと話し合い、根拠に基づいた医療(Evidence based medicine:EBM)であるガイドラインを基本に、“共有意思決定(Shared decision making:SDM)”を取り入れ各患者さんに合った最良の医療を提供しています。また緩和医療においては緩和ケアチームも介入し“アドバンス・ケア・プランニング(Advance care planning:ACP)”を行い、患者さんが大切に感じていることを守るよう心がけています。
・下部消化管チーム
当チームは、小腸・大腸領域の悪性腫瘍、良性腫瘍、炎症性疾患に対する外科治療を担当しています。その中でも大腸がん(とりわけ低侵襲手術(体の負担の少ない手術)である腹腔鏡手術)に対する外科治療には最も力を入れています。昨年は当科では159例の大腸がんに対する外科手術を行い、156例が腹腔鏡手術でした。大腸がんはがんの中でも日本人の罹患数が最も多く、死亡数も男性で3位、女性で1位を占める疾患です(「がん統計 」2020より)。早期がんに対しては、消化器内科医が積極的に内視鏡的切除を行い、治療成績も非常に良好です。一方、進行がんに対する治療は外科手術が第一選択であり、根治切除が行えた場合の5年生存率は86%と高率であるため、大腸がんの治療には質の高い外科手術が必要です。更に今の時代は、患者さんの体に対して“優しい”外科手術が求められています。当院には大腸外科の専門医かつ指導医が2人在籍し、また2人とも腹腔鏡手術の質の指標となる内視鏡外科技術認定医を有しているため(広島県でも数施設です)、進行がんに対して質の高い腹腔鏡手術を行っている、と自負しています。
手術室のスタッフもある程度固定化されており、手術は“阿吽の呼吸”でなるべく短時間で行っています(同じ手術内容であれば手術時間が短い方が体への負担が少なくなります)。腹腔鏡手術は1995年以降、現在までに3150例以上を経験し(これは広島県では最多で、中四国でもトップレベルの症例数です)、その手術成績(出血量、術後合併症の少なさ)は開腹手術を凌駕しています。更に2024年6月からはロボット支援手術を導入し、ロボットを用いた、より低侵襲で精緻な腹腔鏡手術の提供を開始して現在まで既に100例以上を経験しています。
時に治療経過に心が打ち拉がれる事もありますが、常に外科医の矜持を持ち、お互いに切磋琢磨して外科医の技量を高めながら外科治療を行っています。
・肝胆膵チーム
当チームは、悪性疾患である原発性肝がん、転移性肝がん、胆道がん、膵がんを中心に、日本肝胆膵外科学会が認定する高難度手術を年間50例前後行っています。高難度手術は手術手技が複雑で、特に合併症が多いことで知られています。これを少しでも減らして早期退院していただくために、周術期のプレハビリ(運動・栄養療法)に力を入れ、合併症の低減に成功しております。低侵襲手術も導入しており、腹腔鏡下肝切除、腹腔鏡下膵切除に加え、2024年8月よりロボット支援下膵切除を開始しました。2025年9月現在11例経験し、重篤な合併症なく患者さんは早期退院、社会復帰されています。もちろん、良性疾患である胆石症、急性胆嚢炎にも力を入れており、年間150-200例の腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。
・2024年度手術実績
・最近のトピックス
消化器外科医の減少もあり、医師の働き方改革にも積極的に取り組んでいます。前述しましたが、当科ではチームとして診療にあたることを基本としています。それにより医師の病欠や出張時なども滞りなく診療が継続できる体制を整えています。患者さんにとっては多くの主治医に常に守られる安心感を提供することができるようになりました。
・ひとこと
これからも根治性を担保しつつ、患者さんの希望に沿った、低侵襲で機能温存が可能な手術を、合併症なく提供できるよう、全力で診療に当たりたいと考えています。
診療時間
| 外来受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
| 8:30 ↓ 11:00 |
初再診 | 倉吉 | 大下 柳川 |
小野 坂井 |
中原 | 児玉 (第2.4のみ) 本 |
| 8:30 ↓ 11:00 |
再診 (午前) |
北村 | 小野 | 倉吉 大塚 |
松森 | |
| 午後診療 | 再診 | 倉吉 北村 |
大下 柳川 小野 |
坂井 | 中原 倉吉 大塚 |
本 松森 |
・ストーマ外来(木曜日)
澤井/豊田(第5木曜を除く)
受付:13:00〜17:00(予約)
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