当科では、白内障、網膜疾患、緑内障、眼瞼疾患などの特に難症例を中心に、幅広い範囲の眼科医療に対応しており、包括的な眼科医療を提供しています。昨年2023年度の手術件数は、白内障手術710例、網膜硝子体手術236例、緑内障手術177例、眼瞼手術91例であり、その他にも多くの手術を実施しています。
白内障手術では、光学式眼軸測定装置を用いた計測を基に、生活に合わせた最適な眼内レンズ（単焦点型、焦点拡張型、乱視矯正型、多焦点型）を選択しています。緑内障手術においては、プリザーフロ®マイクロシャント、iStent®、マイクロフックトラベクロトミーを含む低侵襲手術や、難治症例へのチューブシャント手術も実施しており、緑内障の状態に応じて最先端の術式を選択しています。緊急性が高い網膜剥離や急性緑内障、網膜下出血などの疾患にも、連日迅速に対応しています。
さらに、加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症、糖尿病網膜症などに対する抗VEGF療法の硝子体内注射も行っており、最新の抗VEGF薬を導入し、視力改善と症状の進行抑制に取り組んでいます。
継続的に医療技術の向上を追求し、最新の治療選択を提供しており、目の疾患に関わる生活の質の向上に努めています。

◎ 主な対象疾患
白内障、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜剥離、中心性漿液性網脈絡膜症、病的近視、ぶどう膜炎、黄斑上膜、黄斑円孔、網膜色素変性症、視神経炎・視神経疾患、角膜疾患、斜視・弱視、眼球運動障害、鼻涙管閉塞、涙嚢炎、眼腫瘍、ロービジョン、眼瞼下垂など