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がん診療連携拠点病院

がん(癌)とは…?
≪胃がんについて≫

がん(癌)とは?
 

胃がんについて

最終更新日 平成20年12月15日
 

胃癌の内視鏡的治療

 
胃癌の中でリンパ節転移が無い早期の段階の癌(分化型、粘膜内癌)は内視鏡で治療が可能です。胃を温存できるため治療による負担が軽減されます。
 当院では最新の高解像度の内視鏡や特殊光観察(NBI)・超音波内視鏡などを用いて早期胃癌の正確な診断を行います (写真1)。治療前に胃癌の進行度を十分に評価した上で、胃癌治療ガイドライン(日本胃癌学会編)に準じて治療方針を決定します。
  2002年からはITナイフやフックナイフなどの処置具を用いた内視的粘膜切開剥離術を導入し積極的な治療を行っています。ガイドラインの絶対適応病変に加え、従来は手術が行われていた病変(大きさ2cm以上の癌や潰瘍瘢痕を伴う癌など)も大きく正確に一括切除することが可能になっています(写真2)。また鎮静剤、鎮痛剤の適切な使用により苦痛を感じることが無く治療が行われます。
 

診療実績(2002〜2007年)

(図1)
 
治療件数は年々増加しており2007年度は63件の内視的粘膜切開剥離術を行いました。

 胃腫瘍内視鏡治療 237件(胃癌175件)(2002〜2007年)

 治療方法
   内視鏡的粘膜切除(EMR)  60件
   内視鏡的粘膜切開剥離術(ESD) 177件
 

診療スタッフ

 
 小野川 靖二(部長・平成6年卒・食道、胃、大腸),
 向井 伸一  (部長・平成9年卒・食道、胃、大腸)
 以上2名を中心に消化管内視鏡を専門とするスタッフが診療にあたっています。
図1
写真1
 
写真2
 
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胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術

 
1.当院での腹腔鏡下胃切除術の歴史  
   当院では平成8年5月より腹腔鏡下胃切除術を導入し平成18年2月までに167例を経験しています。
 
2.胃癌切除症例の年次推移
 
 
  胃癌切除症例は年間70例前後で、腹腔鏡下胃切除症例は年間約20例の患者さんに施行しています。
 
3. 腹腔鏡下胃切除術術式と開腹移行率
 
 
   腹腔鏡下胃切除術の術式は幽門側胃切除術が主体ですが、術後の良好なQOLを期待した幽門温存切除も施行しています。
 
4.手術成績
 
 
  腹腔鏡補助下幽門側胃切除術の平均手術時間は約4時間、平均出血量は130gです。
 
5.合併症
 
 
   腹腔鏡下胃切除術の合併症として胃腸吻合部の狭窄を4例、一時的な胃内容停滞を3例、縫合不全を2例、その他の合併症を図の如く認めています。3例で再手術を行いました。その他の合併症は保存的加療により治癒しています。手術死亡はありません。
 
6.病期別生存率
 
 
病期 IA IB II IIIA IIIB IV
症例数 139 15 5 5 1 1
5年生存率(%) 100 60 75 50 0 0
 
   病期IAの症例数は139例で5年生存率は100%です。
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