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がん診療連携拠点病院

がん(癌)とは…?
≪放射線診断≫

がん(癌)とは?
 

放射線診断

最終更新日 平成20年12月15日
 
 
 現代の高度に進歩した医療において、病気を正確に診断する画像診断の役割を欠かすことはできません。手術や解剖でしかわからなかった身体の中身や病気の状態を、身体を傷つけることなく外から観察することができるようになっています。今や効果的な治療や手術をおこなうためには画像診断の技術が必要不可欠といっても過言ではありません。
 画像診断は古くは主として放射線(X線、ガンマ線)を使用してきましたが、現在では磁力や超音波などの身体への影響の少ない方法も開発され利用されています。ここでは放射線科で扱う主な画像検査について解説します。
 

<CT>

(腹部CT冠状断像、心臓冠動脈CTA)
 CTはX線の透過性を利用してコンピューターで断層写真を作成する画像検査です。以前は一枚づつ長い時間をかけて撮影していましたが、現在は複数の断面を一度に撮影するマルチスライスCTが主流です。器械の性能が格段に向上し、画像データを処理するコンピューターが高速化した結果、10秒程度で全身の撮影が可能になりました。撮影データを専用のワークステーションで処理して立体表示や回転表示をすることも可能で、手術前のシミュレーションや病状説明の補助に役立っています。CTは救急患者を含めて多くの症例で最初に施行する検査で、画像診断の主力といえます。詳しく調べるには造影剤の使用が不可欠なこと、放射線被曝が避けられないこと、が欠点としてあげられます。
 

<MRI>

(脳MRI、腰椎MRI)
 MRIは磁気共鳴画像の略称で磁石の力を利用する画像検査です。臓器組織の微細構造を観察することが可能で、脳・脊髄・四肢関節・骨盤臓器などの検査に利用されます。急性期脳梗塞、脳腫瘍、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、関節軟骨や靱帯の損傷、子宮や前立腺の腫瘍などが対象となります。これらの疾患はCTで詳細に描出することは難しく、MRIの独壇場といえます。腹部臓器に関してはCTの描出に劣りますが、MRIでしか得られない情報もあり、その応用範囲は拡がっています。放射線被曝がないのは利点ですが、強力な磁石を使用しているので体内に金属を有する人は注意が必要です(心臓ペースメーカー、脳動脈クリップなど)。検査時間が長くかかるので緊急検査には不向きで、患者の状態によってはきれいな画像がとれないことがあります。
 

<血管造影>

(肝動脈血管造影、肝細胞癌動注化学療法後)
 血管内に挿入したカテーテルから造影剤を注入して、直接血管を描出する方法です。X線透視を使用してカテーテルを操作し、造影剤を注入しながら連続撮影をおこないます。以前は重要な診断手技のひとつでしたが、最近はCTやMRIで必要充分な情報が得られるため、診断目的で施行することは少なくなりました。現在では、病変部分に抗癌剤を直接注入する動注化学療法や、出血している血管をふさぐ塞栓術などの治療を目的として施行するのが主流です。
 

<核医学>

(骨シンチグラフィー、副腎髄質シンチグラフィー(褐色細胞腫))
 放射性同位元素を体内に投与して、その分布を画像化する検査です。代表的な骨シンチグラフィーは癌患者の骨転移を調べる検査で、全身の骨の状態を一度に観察することができます。その他には心臓の機能を調べる心筋シンチグラフィーや脳の血液循環を反映する脳血流シンチグラフィーなどがあります。ほかの画像検査は主として臓器の形態をみるのに対して、核医学検査は臓器の機能をみることが可能で独自の情報を得ることができます。当院のSPECT-CTは従来の核医学検査に加えて、CT撮影を追加することが可能で、機能情報と形態情報を融合することができます。
 
 画像診断は高度な進歩を遂げていますが、ひとつの検査ですべてをまかなうことはできません。それぞれの臓器や疾患の種類に応じて適切な検査を選択して施行する必要があります。また画像検査ですべての病気が診断できるわけではありません。画像に反映されにくい病気も数多くあり、判断に困る症例も多く経験します。
 この病気にはどの検査が適当か、この症状に対してどの検査から始めるのが適切か、についてお悩みの場合はお気軽にご相談ください。
 
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