血管造影とは足の付け根や腕・手首・頚部などの血管にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、頭部では血管走行の確認や動脈瘤の診断、腹部では腫瘍への選択的な抗がん剤治療、骨盤出血や消化管出血などの塞栓、静脈瘤に対する硬化療法、四肢血管の狭窄部確認や血管拡張の治療などを行っています。 

 当院では2011年5月からX線透視装置とCT装置が共通の寝台で一体となったIVR−CT装置が稼働しています。これまではX線透視を用いた血管造影のみで治療を行っていましたが、CT撮影が必要な場合でも検査室を移動する事なく行えるようになりました。CT撮影を併用する事で3次元画像が得られ、様々な角度からの血管走行が確認でき、より詳細に安全な検査が可能となりました。　また治療後にCT撮影を行う事で詳細な治療効果判定が得られる様になりました。　この他にもCTを使用した肺の手術前検査や生検、胸部や腹部のドレナージなども行っています。