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中央診療部門(センター) 「化学療法センター」 のご案内です。 当科の概要、診療の内容、先生の紹介や実績などをご案内いたします。当科メニューの中からご覧になりたい項目をクリックすると、詳細ページへリンクします。
◆ 安全・安心な化学療法を受けていただくために
当院では、化学療法を実施するにあたってレジメン(抗がん剤を投与する場合の計画書、治療内容)を評価するための専門の委員会を定期的に開催し根拠に基づいた最良の治療を提供しています。承認されたレジメンを電子カルテに登録することは、重複投与や過量投与の防止に繋がり安全ながん化学療法の実施に努めています。
◆ 化学療法件数の推移
当院の2021年度から2023年度までの化学療法件数は下表の通りで、外来化学療法件数、なかでも免疫チェックポイント阻害剤の使用件数が年々増加しています。
◆ 化学療法センターの概要
当院の化学療法センターでは、安全で質の高い化学療法の実施と快適な治療環境の提供のみならず、化学療法を受けられる患者さんのQOL(生活の質)を維持した日常生活が送れるように支援しております。
令和5年11月から2床増床し、現在19床となり化学療法を受ける患者さんがリラックスしながら治療が受けられるようにテレビも配置しており飲食も自由です。
化学療法を初めて受けられる患者さんは、治療や副作用に対する心配もあり入院で行うことが多く、化学療法による副作用などが対処可能であれば外来での化学療法に移行します。しかし、化学療法を受けているご自分の日常生活を思い浮かべるのは難しいのが現実だと思います。入院・外来を通してセンター専門スタッフが担当することにより切れ目のない治療環境を提供することで、患者さんのQOL向上を目指しております。
化学療法を受ける患者さんには生活のしやすさに関する質問票をご記入いただいております。これは患者さんと医療者が相談しながら、がんによる苦痛の緩和に努め、前向きに治療を受けることができるようにサポートすることを目的とした質問票です。患者さんやご家族の方の悩みや日常生活での問題を共に考え、がん相談室や院内のがん診療支援チームと連携を深めて問題解決に努めています。
◆ 化学療法を受けられる患者さま、ご家族の方へ(化学療法実施中の注意事項)
抗がん剤投与中の状態は常に看護師が確認していますが、稀に抗がん剤による重度のアレルギー反応や皮下への点滴漏れにより緊急の対応が必要となる場合があります。重度のアレルギーは、院内救急対応システム:RRS(Rapid Response System)を活用します。また、点滴漏れの場合は主治医に連絡すると共に皮膚科医師と連携し対応しています。治療中の手に違和感や痛みがある場合はすぐに看護師にお知らせください。帰宅後で注射部位の腫れや痛みがある場合は、数日経過後に症状が発現した場合でも連絡してください。
外来通院時の運転について
・抗がん剤の種類により、アルコール成分を含んだ薬剤や眠気が生じる薬剤があり治療後の運転はできません。(事前に医師、薬剤師、看護師に確認してください。)治療当日は、ご家族の送迎もしくは公共交通機関をご利用下さい。
治療中のサプリメント内服について
・サプリメントや健康食品には化学療法の効果を強めたり、逆に弱めたりするものがあります。事前に主治医または薬剤師に伝えて下さい。
◆ 緊急時の対応について
抗がん剤投与後、次のような症状がある時は、診察予定日以外でも病院に連絡してください。医師、看護師または薬剤師が副作用などに係る問い合わせに、いつでも対応できる体制をとっています。
・38度以上の発熱が続く場合
・下痢がひどいとき(水様性の下痢が一日3回以上続くとき)
・便秘が4日以上続くとき
・食事や水分をほとんどとれないとき
・免疫チェックポイント阻害薬を使用しており生活に支障をきたす場合
・その他気になる症状(出血、息苦しさ、だるさがつらくて動けない等)があるとき
※受診をされても症状が改善しない場合は緊急で入院できる体制を整備しております。
<連絡先> |
◆ 治療中の時間外受診許可証の発行について
化学療法を受けられている皆様が安心して休日や診察時間以外でも受診できるよう、時間外受診許可証をお渡ししています。
◆ 抗がん剤調製室
薬剤師3名が常駐し抗がん剤の調製を行っています。手袋・ガウン・マスクを着用、安全キャビネット内で抗がん剤の曝露を避けるとともに無菌的な調製を行います。また、薬剤師は抗がん剤の投与前に処方内容の確認を行い安全な化学療法の実施に努めています。
◆ 薬薬連携について
抗がん剤の治療スケジュール、検査値、副作用の発現状況などについてお薬手帳を活用して保険薬局へ情報提供をする場合がございます。保険薬局と情報共有することで、薬の飲み合わせや副作用の確認が可能となります。保険薬局が患者さんから得た副作用などの情報は、当院にフィードバックされ次回の診察に反映しています。
◆ 栄養相談・栄養指導について
治療の副作用による食事量の低下など、食事に関する困り事がございましたら、管理栄養士にご相談ください。医師の指示のもと、栄養相談・栄養指導を受けていただくことができます。患者さんの症状や栄養状態、食事量を伺ったうえで、症状別の食事の食べ方の工夫や栄養補助食品の紹介などの相談を行います。普段どおりの生活をしながら治療が継続できるよう、食事・栄養面でサポートさせていただきます。
◆ 治療と仕事の両立支援について
当院では、専門のがん相談員(両立支援コーディネーター)が治療と仕事の両立支援のために、就労支援・復職支援・傷病手当金等の所得補償などの相談対応を行っています。お気軽にご相談ください。
◆ アピアランスケア(外見ケア)について
抗がん剤治療の影響で、外見が変化してしまうことがあります。その際に医療用ウイッグや帽子、補正下着、メイクやネイルなど、状況に応じて相談対応させていただきます。
また年間に3回、専門メーカーの協力を得ながら、アピアランスケア相談会を開催しています。外見の変化は気持ちをネガティブにしてしまいます。外見ケアの事でお困りの事がありましたら、お気軽にスタッフにご相談ください。
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