JA尾道総合病院では生命の尊さと人間愛を基調に、医師・看護師ともに力を合わせ、病める人々を守り、地域の基幹病院としての自覚を持ち、常に新しくより高い知識の習得と技術の研鑽に励みます。

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がん診療連携拠点病院

膵がんプロジェクト

膵がんプロジェクト
 

膵がんプロジェクト

膵(すい)臓は、胃の後ろの体の深部に位置していることから、がんが発生しても症状が出にくく、早期の発見は簡単ではありません。すい臓がんでお悩みになっている患者さんのため、また今後のすい臓がんに対する考察を深めるために「膵がんプロジェクト委員会」をJA尾道総合病院で立ち上げました。

 このプロジェクトは、従来から在宅緩和ケアシステムの整備を通じて良好な病診連携が構築されていた尾道市医師会において、病診連携を基軸とした『膵癌の早期診断の体制作り』に結びつけるべく、当時医師会長であった片山壽先生の御尽力で、2007年に開始されました。

 具体的には、まず中核病院から地域連携施設に、日本膵臓学会発行の“膵癌診療ガイドライン”に記載されている危険因子を啓発するとともに、中核病院に整備された超音波内視鏡(EUS)、磁気共鳴胆管膵管造影(MRCP)など、膵に関する非侵襲的画像診断の有用性、腹部超音波(US)スクリーニングでの軽微な膵管拡張の重要性を啓発するとともに、US撮像法の講習等を実施しています。

 一方、連携施設では、危険因子を複数以上有する症例等を中心にUSを施行し、異常所見を認めた場合には中核病院に積極的に紹介、CT、MRCP、EUSなどの非侵襲的な画像診断を中核病院の外来で施行することを基本的なコンセプトとしています。

 プロジェクトが開始されて15年が経過しましたが、尾道地区では、ステージ0、Iの早期診断例の増加、外科的切除率および5年生存率の大幅な改善(18-20%)などの予後の改善に向けた成果が現れています。危険因子に着目した病診連携を生かした取り組みは『尾道方式』と呼称されるようになり、大阪市北部、岸和田市、松江市、埼玉地区、帯広地区、鹿児島地区、和歌山地区など、国内30カ所以上で同様の取り組みが展開されており、一部の地区からは尾道地区と同様の成果が報告されています。また近年、尾道方式は多くのメデイアにも取り上げられており、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、日本経済新聞など主要紙や『文藝春秋』『週刊文春』『Newsweek』などの主要誌への掲載、NHK『ガッテン』、NHK-ETV『きょうの健康』『チョイス』、NHK-WORLD『メディカルフロンティア』、海外でも韓国KBS-TV『生老病死の秘密』などでTV放映され、大きな反響をいただきました。

 さらに2022年11月からは、尾道方式を広島全県で展開すべく広島県、広島大学、広島県医師会が協働で、『Hi-PEACEプロジェクト』が展開されており、今後の進捗に期待が集まっています。

膵癌早期診断プロジェクトの概念
膵がんプロジェクト資料(PDFダウンロード:4.2MB)

すい臓・肝臓がん教室

「どんな病気?」「どんな人がなるの?」「どんなお薬を使うの?」「治療法はどうなるの?」など、患者さんとそのご家族を対象にお話ができる教室です。
参加費無料&申し込み不要で、体調に応じて出入りも自由です。

ACP(人生会議)

人はそれぞれ人生観や思いに基づく人生設計を持って将来のことを考えています。これから受ける医療やケアについても、自分の考えを家族・代理人や医療者と話し合って、「私の心づもり」として文章に残すことで、希望や思いが医療やケアに反映されます。
その手順をACPと呼んでいます。これからの豊かな人生を目指して、一緒に考えてみましょう。

家族性膵がん

日本膵臓学会は、家族性膵癌家系の方や、膵癌について一定の家族歴を有する方(健常者を含む)を対象として、登録制度を開始いたしました。登録した人にただちにメリットがあるわけではありませんが、この登録制度を利用して、早期診断や、新しい治療方法の開発に関する研究を行うことが計画されています。

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