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1-1心臓血管外科 / メディカル情報

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はじめての患者さんへ

平成23年度1月より、日本全国の外科系施設における外科症例の全数把握を目的にデータベースを作成することとなりました。

患者さんへ
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タイトル 下肢静脈瘤について
日付 2010-08-18
内容

                                  2014.07.01

下肢静脈瘤について

 

下肢静脈瘤は下肢の表在静脈がふくらむ病気です。この“ふくらみ”は医学用語で“瘤(こぶ)”と呼ばれます。静脈瘤は、表在静脈(伏在静脈と言います)の弁機能が壊れて逆流を生じ、下肢の静脈がうっ血することで発生します。性別では、男性よりも女性に多く発生します。

発症初期は無症状なのでそのまま様子を見ることが多いと思います。しかし10年以上経過するとさまざまな症状が発生してきます。その症状は、下肢のだるさ、むくみ、こむら返り、静脈瘤に沿った痛み、などです。これらの症状は朝起床時にはたいしたことはないのですが、起きて活動していくと夕方には強くなっていきます。“朝は良いが、夕方にはつらい”、これが下肢静脈瘤の症状です。これらの症状によって日常生活に支障を生じてくるようであれば、適切な治療を受ける必要があります。

下肢静脈瘤に付随する症状の中に“血栓性静脈炎”があります。これは拡張した静脈瘤の中に血栓が生じるため、局所の発赤と疼痛を生じます。やわらかくぶよぶよしていた静脈瘤は血栓と炎症のため硬くなり、こりこりした塊を触れるようになります。静脈瘤のサイズが大きくなると発生しやすくなります。血栓性静脈炎に対する治療は、まず炎症の消腿を行い、引き続いて静脈瘤に対する手術を行うことです。静脈炎はそのまま放置しても、しばらくすれば痛みや発赤は引いてきますが、消炎剤や鎮痛剤を積極的に使用します。この場合、血栓を溶解するための抗凝固剤はほとんど使用しません。これは、?血栓が残っても生命に影響しないことが多い、?抗凝固剤による出血の副作用のリスクはゼロではない、からです。ただし、血栓の発生が深部静脈に非常に近い表在静脈内の場合は、深部静脈血栓症類似状態と考えて抗凝固療法を行います。深部静脈血栓症は、肺動脈血栓塞栓症という、時として命に関わる病気を引き起こす大変危険な病気です。

静脈瘤に対する手術は、i)逆流している伏在静脈に対する処置とii)静脈瘤に対する処置になります。手術は局所麻酔(低濃度大量浸潤麻酔法)で行うので、体に負担をかけません。伏在静脈の処置は、静脈を抜去する“ストリッピング”という手術です。抜去したい静脈を数cmの皮膚切開創から露出し、抜去用器具(ストリッパー)に固定して、引き抜きます。

※当院は2014年6月26日には血管内レーザー焼灼術実施・管理委員会より「下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施施設」の認定を受けております。

 
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